この一年があってよかったです。現役で合格するに越したことはないですが,浪人してVETの先生方に会って,勉強する意味や楽しさに自分なりに気づけたと思います。
私は数学が一番苦手だったので,数学に一番時間を割きました。ぎりぎりで上野クラスに入って劣等感に苛まれて辛いこともありましたが,次に復習テストで同じ問題を解くときは誰よりも早く解いてやるって気持ちで乗り切りました。そのために自習の時はすらすら解けるようになるまで繰り返し同じ問題を解きました。5月の模試で授業で習った範囲は面白いように解けて感動しました。高橋先生のテキストをやり込めば今まで解けなかった問題もたくさん解けるようになりました。先生にマーク模試で全科目8割を越えるまで数Ⅲは教えないと言われて不満だった時期もありましたが,あの時期に数Ⅲをしていたらセンターはおろか私立も受からなかったと今は思います。数学だけでなく必要な科目全てを得点できるように指導してもらったので国公立大学に合格できました。本当に感謝しています。
英語は元々好きでしたが,笠谷先生の授業は目からうろこの連続でした。文法では今までぼんやりしていたところがすっきりしました。和訳のコツやポイントを初めて知りました。現役の頃はマーク模試で8割9割を彷徨っていましたが,浪人の時は9割をキープできました。これは長文読解のプロセスを教えてもらったからだと思います。慣れるまでには余計に読む時間がかかりましたが,慣れてからは速く正確に解けるようになりました。国公立の2次対策は英作が不安でしたが,丁寧な添削とケアレスミスへの厳しい指導のおかげで本番は自信のもてる解答を書けました。先生の授業は本当に楽しく惹きつけられる授業で,英語がもっと好きになりました。
小中先生の国語の解説はとても分かりやすく,解き方を知っているのと知らないのとでこんなにも見え方が違うのかと驚きました。先生お手製の古文単語「こなたん」も必要な単語が網羅されていてとても助かりました。
理科は化学と生物を選択していました。どちらの授業も暗記の課題が多いですが,先生がまとめてくれているので覚えやすく,それさえ完璧に覚えてしまえば問題を解くのが楽になり,見えていなかった部分が分かるようになりました。週2時間と授業時間は少ないですが,その分自習で演習する時間を確保できました。
社会は現役の時に世界史を選択し,5割を越えなかったので他に変えるよう指導してもらい,倫理に変えました。夏半ばから市販の参考書をほぼ毎日昼休みに1時間音読し,覚えにくいところは書き出してまとめ,冬には過去問を10年以上解いてノートを作りました。センター本番は87点でした。音読は英語でして効果があったので倫理でもしてみました。はじめはあまりよく分かりませんでしたが,続けると自然と文章を覚えてしまうので思想なども覚えやすかったです。
最後に,人によるかもしれませんが,徹底しようとする気持ちが大事だと思います。通学やご飯や入浴の時間など,勉強机についていなくても勉強できる時間はたくさんあります。辛くても受験が終わってしまえばどうってことないです。私が耐え切れたのは家族やVETの先生や友達のおかげです。いいライバルがいたことも励みになりました。少しでも参考になれば幸いです。
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